2026年2月13日
当院理学療法士が日本循環器理学療法学会学術大会で研究発表を行いました
当院リハビリテーション科の理学療法士が、「日本循環器理学療法学会学術大会」にて研究発表を行いました。
演題は「心臓リハビリテーションを実施した摂取エネルギー不足の心血管疾患患者における摂取量の変化についての検討」です。
本研究は、外来心臓リハビリテーションに通院されている患者さまの栄養状態に着目したものです。

■ なぜ栄養が重要なのか?
心不全や心筋梗塞などの心血管疾患をお持ちの高齢の患者様においては、サルコペニア(筋肉量の減少)を合併しているケースが多く見られます。そのため、運動だけでなく、十分なエネルギー摂取(食事)が回復の鍵となります。
しかし実際には、必要なエネルギー量に達していない患者様が少なくありません。
■ 研究の内容
当院外来心臓リハビリテーション開始時に、エネルギー摂取量が不足していた45名を対象に、運動療法と栄養指導を組み合わせた包括的プログラムを実施しました。
150日後の変化を評価した結果、
✔️ 摂取エネルギー量は有意に増加
✔️目標エネルギー摂取量の達成率は82%
という成果が得られました。
エネルギー摂取が不足している心血管疾患患者でも、運動療法と栄養指導を組み合わせた外来プログラムに参加することで、目標とする摂取量に到達できる可能性が示されました。
■ 当院の取り組み
当院では、医師・看護師・理学療法士・管理栄養士など多職種が連携し、「運動 × 栄養」の両面から患者さまを支援しています。
心臓リハビリテーションは単なる運動プログラムではなく、生活全体を支える包括的支援です。退院後の再発予防や体力低下の防止には、継続的な運動と適切な栄養管理が重要です。当院では心臓リハビリテーションを通じて、地域の皆さまの健康寿命延伸に取り組んでいます。